AAR/翼持つ槍騎兵は世界に羽ばたく


状況確認

R:こんにちは、こんばんは、お久しぶりです、初めまして。これよりお相手は私、リタ・ウィルブランドと。
S:ショーン・ケネスでお送りするッス! ……あの、ところで先輩。
R:トイレには始まる前に行っておけと言ったでしょう。
S:いや、出物腫れ物所嫌わず……って違うッス! なんで急に名前出したんスか? 今までずっとイニシャルトークだったッスよね?
R:いい加減我々のことを覚えてる人もいないだろうという恐ろしく身も蓋もない理由です。
S:……ぇー。
R:後はまあ、オリキャラだし名前を出してキャラを前面に出すのもどうか、というのもあったんですが。
S:ですが?
R:グラナダ神とか他所で出てる現状で今更だなと。
S:そ、そろそろ本編行くッス!

 ※ ※ ※ ※ ※

R:さて、ポーランドの状況ですね。
S:えーっと、周辺はこんな感じッスね。

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やたら細長い領地に加え、難しさと優位点が混在する、結構面白い国家である。

R:EU4の、少なくとも現状においてポーランドはかなり「重要」な国家です。
S:と、言うと。
R:1444年11月11日という開始日付ですね。これはポーランド=ハンガリーを統治していたヴワディスワフⅢ世、またの名をウラースローⅠ世がヴァルナの戦いにおいて戦死した直後です。
S:あー……なるほど。
R:それに伴い、ポーランド、ハンガリー両国には政治的混乱が起こっています。その一方でヴァルナの戦いの相手であったオスマン帝国とは5年間の停戦期間があります。
S:この間になんとかすれば、ってことッスか?
R:実のところそこまで深刻にならずとも、普通にプレイを進めればポーランドは勝ち組になれるのですけれどね。
S:
R:ま、それはすぐに説明します。それよりも周辺の状況を説明して下さい。
S:あ、はいッス。えーっと、ポーランドは初期状態でマゾヴィアとモルダヴィアを属国にしてるッス。東は大国リトアニア、西にはボヘミア、南にハンガリーでその先にはオスマン帝国ッスね。
R:北には「ポーランド最大の失敗」と呼ばれたチュートン騎士団。その先にはリヴォニア騎士団があります。
S:リトアニアの向こうにはルーシ諸侯がいるッスね。大体放置しとくとモスクワが際限なくでかくなるんスけど……。
R:国策がかなり強力な上に幸運もついてますからね。なるべく早期に……16世紀中にはモスクワをどうにかするのが当面の目標ですか。
S:へ? 微妙にのんびりじゃないッスか?
R:理由はありますよ。それも後ほど。後は東南のクリミアにポメラニアやブランデンブルク、オーストリアにカルマル同盟諸国やノヴゴロドも重要は重要ですか。
S:ただ、先に挙げた国に比べると一段優先度は落ちる感じッスか?
R:HREに積極的にアタッチしていくなら話は別ですが、それは前回のスウェーデンでやったので今回は無視もしくは解体の方向で行こうと思っています。有利不利だけを考えるなら皇帝を目指した方がいいのですがね。
S:了解ッス。

ファーストムーブ

R:さて、ポーランドを使う場合初手はほぼ決まり切っています。
S:あの、先輩。
R:なんですか?
S:なんか、君主の能力が0/0/0なんスけど……。

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ポーランドの混乱を物語る一枚。

R:間違ってませんよ、ちゃんとInterregnum(空位期間)と書いてあるじゃないですか。
S:あ、やっぱりそーゆうことなんスね。
R:ええ、そして極めてゲーム的ですが、これがポーランドが有利な一面です。
S:はえ? 0/0/0とか最悪じゃないッスか?
R:ええ、そうです。ところで、史実ではこの後どうなったか知っていますか?
S:え、えーっと……。
R:……少しぐらい調べてきなさい。
S:……面目ないッス。
R:3年の空位期間の後、亡くなったヴワディスワフⅢ世の弟でリトアニア大公であるカジミェシュがポーランド王の地位を兼ねるようになります。そして、EU4ではこのことが政策の形で再現されているのです。
S:えーっと、つまり……。
R:かなり強力な国家であるリトアニアと、ゲーム開始早々同君連合をほぼ確実に結べるのですよ。

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強力なポーランド=リトアニア連合を形成できる政策。条件に「後継者がいない」とあるので注意。
稀に条件を全て満たす前に後継者がでてきちゃったりする。

S:おおう。
R:というわけで初期は不足の条件を満たすために統治点と外交点を100点貯めるまでおよそ一年半待つことになります。
S:その間にできることはないんスか?
R:うーん……全くないわけではない、のですが。
S:
R:当面やることはまずマゾヴィアに関係改善の外交官を送ること。それとミッションを取らずに2,3日進めることですね。
S:その心は。
R:2,3日待ってると、九割方ハンガリーがこちらをライバル指定するのです。それによって初期で出てる「ハンガリーと同盟」のミッションが消滅し、たいていの場合「リトアニアと同盟」のミッションに入れ替わります。
S:あー、で、それを達成するワケッスね。
R:ええ、これとリトアニアと婚姻で外交点が50点手に入ります。ポ=リ連合成立で外交点は200点消費しますから、これで少しでも補っておきませんと。
S:あれ? でもそれだったら別にハンガリーと同盟してもいいんじゃないッスか?
R:確かにハンガリーと同盟すること自体は悪い手ではないのですが、一つ問題がありまして。
S:と、言うと。
R:ぶっちゃけ、外交枠が足りません。
S:あー、最初から属国が二国あるッスからね……。
R:それに加えてリトアニアと、後で説明しますがもう少し属国が増えます。結果、他所と同盟などを結んでいる余地がないのです。
S:なるほど、マゾヴィアへの関係改善が初手なのも、なるべく早くマゾヴィアを併合するためッスね?
R:その通りです。マゾヴィアとモルダヴィアはなるべく早期に併合します。後は、陸軍を上限の17まで雇用しつつ時期を待つだけですね。
S:了解ッス。

 ※ ※ ※ ※ ※

S:先輩、統治点が100点貯まったッス。
R:ではまず安定度を上げて、それから「リトアニアとの連合を形成(Form Union with Lithuania)」を実行して下さい。
S:らじゃッス!

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ポ=リ連合形成。これでポーランドはこの辺りで頭一つ抜けた力を持つことになる。

S:これで国王も……えーと、これなんて読むんスか。
R:カジェミシュ・ヤゲローというのが多分一番いいのではないでしょうか。4/4/1と中々優秀ですね。
S:ともあれ、これでようやくスタートって感じッスかねえ。
R:違いますよ。
S:へ。
R:ポーランドでやる場合、3手目まではほぼ固定。これは1手目でしかありません。
S:え、マジッスか。
R:はい。続いてはこれです。

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ポーランドの独自ミッション。これまたかなり強力。

S:えーっと、「騎士団に彼らの義務を思い出させる」?
R:ええ、好き放題やってるチュートン騎士団に、彼らの責務を思い出させてあげよう、ということです。まあ婉曲な物言いですが、要するにポーランドに跪け、と言うことですね……ふふっ。
S:……先輩、先輩、笑顔が怖いッス。
R:……こほん。ともあれ、これでチュートン騎士団に服従(Subjugation)*1のCBが手に入りました。
S:えと、つまり。
R:二手目は当然、チュートン騎士団への宣戦布告です。……ただし、ここではまだチュートン騎士団は属国化しない……というか、できません。
S:なんでッスか?
R:単純に、服従のCBを使ってなお108%の戦勝点が要求されるのです。一度では無理なので、一度目は1,2領切り取って二度目で決める必要がありますね。
S:……ああ、それでせこせこ請求権つけてたんスね。
R:せこせことは何ですか、計算高いと言って下さい。……ちなみに運がいいか悪いかは微妙なラインですが、チュートン騎士団の西側の飛び地はブランデンブルクがコア指定していますので、状況によってはブランデンブルクがここを持って行っていて一度で属国化が可能になってるケースがあります。
S:今回はそもそもブランデンブルクが動いてなかったんで、二度やるつもりッスね。
R:ええ、では早速攻めるとしましょう。

 ※ ※ ※ ※ ※

R:チュートン騎士団はリヴォニア騎士団と同盟を結んでいるので、大抵の場合リヴォニア騎士団もついてきます。
S:そうッスね。でも今回は無視ッスか?
R:は?
S:え?
R:何を言ってるんです。そっちが今回の本命なのに。
S:……え?
R:2手目の目的は、リヴォニア騎士団の属国化ですよ。
S:え、いやいやいや、ちょっと待って下さいッス先輩。
R:なんですか。
S:リヴォニア騎士団、かなりでかいッスよ? 一発で属国化できるワケが……。
R:属国化に必要な戦勝点は62点ですが?
S:えちょ、なんでそんなに少ない……あーっ、ひょっとして!?
R:気づきましたか。そうです、服従のCBの効果は別に主目的の国家に限定されません。
S:え、えっぐう……だからついでとばかりにまずリヴォニア騎士団を狙うワケッスね……。
R:その通りです。ちなみに戦争自体はリトアニアがかなり強いので、うっかりこっちが単独でいるところにチュートン+リヴォニアの全力突撃を食らわなければまず負けません。
S:後は時間をかけて占領していくだけッスね。
R:というわけでおよそ2年でリヴォニア騎士団を属国化、そしてチュートン騎士団からチェルムノを奪って終了です。
S:後は5年後に仕掛け直すだけッスね。
R:ええ……あ。

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弱ったチュートン騎士団はしばしばこうなる。

S:……どうするッスか?
R:……どうしようもありません。運を天に任せましょう。
S:はあ。

3手目以降と技術戦略

R:5年経過し、再度チュートン騎士団に宣戦布告しましたが……痛み分けで終わったデンマークはともかく、先にチュートン騎士団と戦争していたポメラニアにワルミアを取られたのは少々痛手ですね。
S:まあ、あれッスよ。ダンツィヒ取られることに比べたらマシじゃないスか?*2
R:そうですね、多少前向きに考えましょう。それはともかく、少し前に統治技術が4になったわけですが。
S:アイデアをとれるようになったッスね。最初はなんスか? やっぱりセオリー通り外交ッスか。
R:いえ、貴族主義(Aristocracy)です。
S:……はい?
R:なにか?
S:あ、いやいやいや。軍事技術で遅れるから初手に軍事系アイデアは取らないって、割とセオリーだったと思うんスけど……。
R:もちろん、一般論ではそうですよ。しかしそれもケースバイケース、ということです。もちろん、これがベストかと言えば色々論はあると思いますけれどね。……その辺りも含めて、技術やアイデア関連のポーランドの状況を整理しましょうか。
S:はあ。
R:まず、ポーランドは東欧(Eastern)技術グループに属しています。これは技術コスト+20%と、最終盤のユニットで劣ることを除き、極端に西欧(Western)技術グループに劣る物ではありません。
S:初期技術レベルや君主点の基本値も西欧とイコールッスからね。
R:また、ポーランドは立地的に常に西側に西欧技術グループの国家、それもHRE所属国を抱えますので、隣国ボーナスを受けやすい立場にあります*3
S:東欧であることがあんまり苦にならない、ってことッスか。
R:そうですね、ちなみにボーナス要因はもう一つありまして。

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特定条件を満たすと発効するボーナス/ペナルティの一覧より抜粋。

S:……「西洋武器の交易」?
R:はい、技術グループが西欧以外の国は、「自国の隣国に西欧技術グループの国家があり」「その国家と友好度が150以上」でこの補正を受けられます。年間威信-1と引き替えに技術コスト-5%は中々おいしいボーナスですね。
S:あー、安定してこいつを狙えれば、そもそも技術コスト差は15%まで縮まる換算ッスか。
R:加えて、ポーランドは最初から国立大学(Univercity)*4を持っています。
S:なるほど、技術開発では結構有利、っつか不利を消せるんスね。
R:ええ。……さて、少し話は変わりますが、今回の目的を覚えていますか?
S:実績のWinged HusserPoland can into the spaceの獲得、ッスよね?
R:はい。後者はともかく、前者を取るとなった時点で、アイデアのうち二つ、貴族主義と質重視(Quality)は確定されます。
S:あー、それが貴族主義を取った理由ッスか。ん? でもそれなら最初に取らなくても良かったんじゃ?
R:これを最初に取った理由は二つあります。一つは、貴族主義の七つめのアイデア、「軍の伝統」の存在です。
S:……軍事技術コスト-10%。なるほど、どうせ取るなら最初にこれ取っておけば節約になるッスね。
R:ええ、ついでに言えばv1.4からアイデア1つごとに技術コスト-0.7%がつくようになりました。最初に貴族主義をコンプリートしておけば軍事技術には合計で-14.9%のボーナスがかかります。
S:なるほど、これなら一旦追いついた後、さらについていくのは楽になりそうッスけど……。
R:言いたいことは分かりますよ、技術が後れている間の戦争はどうするか、でしょう?
S:そうッス。どうするんスか。
R:逆に考えましょう。
S:
R:「戦争しなけりゃいいんだ」と。
S:えー。
R:何か不満でも?
S:いや、不満っちゅーかなんちゅーか。可能なんスか?
R:ずっとしないワケでもありませんよ。貴族主義をコンプリートして、軍事技術が追いつくまでです。幸い後継者は2/1/6の逸材ですしね。
S:でも、その間に攻められたらどうするんスか?
R:……我が国には忠実な同盟国がいるではないですか。
S:……まさか。
R:リトアニア、チュートン騎士団、リヴォニア騎士団。彼らに任せればよいのです。
S:最初の方で言ってた外交枠が足りない云々って、つまり……!
R:ええ、当分はこの三国との関係を維持しますからね。まあアイデア二つ目は外交(Diplomatic)の予定なので、そうすれば少し余裕も出てきますが。
S:合わせれば50000ぐらいいるし、大抵の国相手ならなんとかなるッスね……。
R:デメリットとして、やはり主体的な戦争はしにくいこと、また戦争の大義名分が得られないためノヴゴロド-モスクワへのアタッチが遅くなることがあります。そういう意味では確かに一長一短なのですがね。
S:16世紀中って妙にのんびりだったのもそれッスか……。
R:ええ、ともあれアイデアを1つ取り、マゾヴィアを外交併合して外交枠も空いたところで、チュートン騎士団に城下の盟を誓わせるとしましょうか。

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即座にブランデンブルクと開戦。なるべく早くお引き取りを願いたいところ。

S:で、ブランデンブルクと開戦になったッスけど。
R:オーストリアもついてきてますし、長期戦にはしたくありませんね。白紙和平ができるようになりましたら、すぐにお引き取り願いましょう。
S:らじゃッス。

 ※ ※ ※ ※ ※

S:半年ほどでお引き取り願えたッス。
R:では、落ち着いたところで。ワルシャワへ遷都*5いたしましょうか。
S:オッケーッス!

01_09.jpg
ワルシャワ遷都。歴史的にはポーランドの外交的主軸がハンガリーからリトアニアへ移ったことの象徴なのかなあ、と妄想。

R:さて、キリのいいところで今回はここまでとしましょうか。
S:あの、ゲーム始まってまだ10年なんスけど……。
R:初回はどうしてもこうなりがちですね。まあ、当分は引きこもりますから次回はかなり時間が飛ぶと思いますし。
S:あー、それもそうッスね……。
R:それではまた次回、お会いしましょう。

Reply

G:さて、ここからはこの俺、ジョージ・K・フェイゲンと。
K:私、カタリーナ・エドワーズでお送りしまっす!
G:つってもま、やるこたいつものあいつらの代わりだが。
K:コメ返しですね。では早速。

完走お疲れ様です!ローマ帝国復興プレイをAAR参考にしつつやりたくなってきたな。そしてポーランドクルー!? -- チェロ麻呂

K:いつもお世話になっております。
G:チェロキーAARも楽しかった、とオーナーも言っていた。
K:麻呂さんの仰るとおり、コメントはAAR続ける上での活力ですし、こういう労いの言葉なんかを残して貰えるのは嬉しいですね。
G:また新作を考えておられるようだし、それにも期待している。お互い頑張ろう。

完走おつでした 自分がプレイを始めたばかりの頃は面白いし解説も丁寧だしで何度も読み返したりしました ポーランドプレイも楽しみに待ってます!

K:というわけで第一話、いかがだったでしょうか?
G:過分な褒め言葉、感謝する。今後もなんとか期待に応えていきたいところだな。


新第一話に続く


*1 ミッションなどでのみ手に入るCB。最大の特徴は属国化に必要な戦勝点が半減すること。
*2 ダンツィヒは基本税12に加え重要な交易中心地(交易力+5&海軍扶養限界+1)とヴィスワ川河口(交易力+5)を持つプロヴィンス。ここを取られたら悶絶物である。
*3 自国と同じ技術グループか、自国と隣接している国家の中に自国より技術の進んだ国がある場合、1差ごとに-5%のボーナスが受けられる。ポーランドは前述の条件からこの隣国ボーナスを受けやすい。
*4 本来は統治技術17で建てられるようになるユニーク建造物。技術コスト-5%。
*5 政策の一つ。マゾヴィアを併合する(ワルシャワをコア化する)と可能に。首都がワルシャワに移り、少しだけワルシャワの経済価値が上がる。

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Last-modified: 2014-02-16 (日) 13:13:28