AAR/伝説の巨人の力

目次

回想

最早、多くを語るまい。

これまでとは違い
物語の一節が舞台であるからだ。

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マルチへの初参加とあって、外交に不慣れであったEnglandは
次々寄せられる意見書や交渉に対し
時間が取れなかったことで、冷ややかな視線を送られ孤立を深めていた。

時同じくして、私は重病を患ってしまい
十分な配慮を果たすことが出来ず、彼の窮状に気が付けずに居た。

彼の参加に際して、長く楽しんで貰う為にも
「参加者全員で支えていく」という意見が挙がり支持を集めるが
そんな幻想は脆くも打ち砕かれてしまう。

2日目にして「十分な連絡を取り合えない」「外交的に孤立していた」「周辺国のプランニングを疎外した」等の理由から
最後通牒を突きつけられてしまったのだ。

―――――――――――――――――――――――――――――全体チャット―――――――――――――――――――――――――――――

Ottomans
「これは何ですか...一体何が起きているの...。」
France
「続 1 0 0 年 戦 争」
Castile
「これはもう仕方ないんじゃないですか。」
Portugalの同盟切ってくれなくて大分まいってましたし。」
Hansa
「うーん...。」
France
「まあ宣戦しといて悪いけど、外交が遅れて、ちょっと仕方ない。」
Morocco
「見てください。これは、酷いリンチですね。」
Muscovy
「昨日の夜、ヤバイ状況にあるんだって、Englandさんに伝えたんだよ、私。」
「こうなっちゃうのも仕方ないっちゃ仕方ないかなぁ。」
England
「仕方ないんですか。そうですか。」
「良く分かりましたよ、ここの人たちのやり口が。」
Castile
「一番大切な時期で、拡張に支障をきたしていたんです。*1
Ottomans
「なんで...。Englandさんは初めての参加で、しかも2日目ですよ...。」
Morocco
「お大事に。*2
England
「今回は偵察みたいなもので、軽く遊べれば良いかなと思って参加しましたが」
「十分理解できたので離脱します。どういう人たちが居るかが分かりました。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

彼は辛辣な言葉を残し、ついに戻ることは無かった。

これが外交だというのなら
そんなもの滅んでしまえと呪いさえした。

遠き日の記憶

かつて、自らの手で葬ってしまった人物を想っていた。

彼は、今マルチのRussiaプレイヤーの師であり
Russiaプレイヤーを見て育った私からは、言わば始祖のような存在でもあった。

ソフト・パワーとハード・パワーを使い分け、複合的な外交指針を打ち立てる彼に惹かれた私は
多くのことを学び、実践をしていく為に努力を重ねた。

彼が目指した未来は、どのようなものであったか。

他のメンバーに知られている彼の像は、「敏腕外交官」という部分が強調されたものであるが
最後に私が見た志はもっと広域的な見立てで後の世を案じているように感じさせられた。

最後の夜、他のプレイヤーとマルチの方向性について激論が交わされる中
ひっそりと胸のうちを明かされることとなった。

―――――――――――――――――――――――――――――某日、深夜―――――――――――――――――――――――――――――

Ac??o?
「...では、盛....。 Mem...さんはムードメー.....れましたし、尊....。」
「......のまま居なく.....し過ぎま...。」

???????
「私は今の雰囲気が嫌になった訳ではないのですが、少なくとも初心者を食い物にするのがね。」
「もっとワイワイしながら遊びたかった。今更言うのもなんですけれど、もっと他の所で競い合うべきだと感じました。」
「これからは、Actionさんが代わりに盛り上げて行ってください。私の分までね。」
「多様な文化があるマルチに、初心者の方も安心して楽しめる環境を目指してください。」
Action
「...。」











Action
「分かりました、Memoさんがお戻りになられる時までに...」
「精一杯盛り上げて行きたいと思います。」
「だから...いつの日か、ご帰還されることを待ち望んでおります。」
Memoire
「Actionさんも、明日があるんだから早く眠りましょう。*3

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

私はあまりに長い間眠っていたのか。

苦しむ表情を浮かべるプレイヤー達を助けるべく
上からの改革を志したのではなかったのか。

時間を得ながら、あまつさえ先の志を知りながらも
生ける屍として手をこまねくばかりであった。




かつて私が羨望の眼差しで見たもう一人の人物、Russiaプレイヤー。

彼はハード・パワーの暴走を認知しながらも
競争原理促進の観点から、むしろ後ろ盾として育む姿勢を見せた。

危険な水域にある事を忠言した時、人は"Action天魔王"と蔑み
事の重大性から目を背けハード・パワーの跳梁ともなった。

二つの思想の共存が叫ばれ、導き出された答えが排他ならば
この手で終わらせ、すべての認識を再生する他あるまい。

それは、ハードによる支配ではなく、ソフトによる普遍化によってでもない。

かつて系譜を途絶えさせた...。











"スマート・パワー"によって...。



プロローグ

終局を思わせる音楽(注:Youtubeへ飛びます)を聞きながら読むとGood!!



創世の時代に生まれた"ハード・パワー"と、対を成す"ソフト・パワー"の思想。

古来より、単一の"スマート・パワー"として駆られ
創世の歩みに多くの遺産を残した。

しかし、無知な簒奪者達*4によって継承の憂き目にあい
力による秩序をもたらすハード・パワー、融和による秩序をもたらすソフト・パワーとして
バラバラに持ち去られてしまった。



二つに分かたれて以来、創世の時代に倣い近しい二人が宿して激しく争い
散った火花は多くの者を惹き付ける輝きとなった。

気が遠くなるほどの年月を重ね、始まりの事などすべての人が忘れた頃、変調の兆しが見られた。

ただ一言「誕生の刻が訪れた」という予言がもたらされ
信じる者達は時代の頂点に君臨するべく、新たな戦いに身を投じてゆく。

一人、また一人と倒れ行く勇士を余所に
かつて簒奪に手を染めた者達による、最終戦争の時が近づいていた。



ソフト・パワーを宿した者は、永き戦乱の中で人々が散っていく様に絶望し
再び一つの力として復活を懇願した。

月日は、人々が無念の死を遂げるのをただ只管に見せ続け
彼を人々の最期を見届ける死魔へと変貌させるに至った。

対を成すハード・パワーを宿す者が
事態の収拾より推進、共存より排他を選択した時に彼はすべてを理解した。



―共生は破綻した―



そう見限った彼はすべてを終わらせる為
傍観者であったこれまでと決別し、対を成す者たちの粛清へと乗り出した。

ついぞ訪れる事の無かった太平の世を後の世代が実現してくれる事を信じて
死魔の王...すなわち魔王として、人知れず戦乱の世に誕生した。

1775年の世界情勢

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統計タブ CountryArmiesNavies

プレイ前外交

ポケットの中の戦争

開始時間が近づき、いつものようにVCへ参加し他のプレイヤーを待った。

外交状態を確認しつつ庶務をこなしていると
Russiaプレイヤーが最初に姿を現した。

―――――――――――――――――――――――――――全体チャット―――――――――――――――――――――――――――

Russia
「やぁやぁ、Ottomansさんじゃないですか。」
「一番乗りですか。」
Ottomans
「そうですね、他のプレイヤーの尻を叩いて、遅れが生じないように気を払っていたところです。」
Russia
「いつも大変そうですね、ご苦労様です。」
Ottomans
「いえ、それほどでも。」
Russia
「...。」
Ottomans
「...。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

静寂が続く中、誰一人として姿を現すことはなかった。*5

まるで、最後に互いを確かめ合う為に与えられた時間であるかのように...。

しばらく続いた沈黙の後、ゆっくりとRussiaが口を開いた。

―――――――――――――――――――――――――――全体チャット―――――――――――――――――――――――――――

Russia
「そうそう。私は希望を見出すことが出来ましたよ。」
Ottomans
「いいじゃないですか。遂にどこかが動く気にでもなったんですか。」
Russia
「ちょっとね、私も作戦を考えてみたんですよ。」
「Ottomansさんには申し訳ないのですが、そう簡単には負けられないですから。」
Ottomans
「負けるも何も、第二戦があればですけどね。」
Russia
「無いんですか?」
Ottomans
「どうですかね?」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Russiaが揺さぶりを掛けるとしたら、Mughals/Qingらに対してだろうし
差し詰め、現場でOttomansが約束している領土獲得案を不戦の元に飲む代わりに
寝返るよう勧誘を行ったと見て間違えないだろう。

ともすれば、そんな時限爆弾を放置しておく必要も無いので
Mughals/Qingに確認と侵攻計画の履行を行うことにした。

揺さぶり

注:ここから複数の会話がリアルタイムで交わされていた為、分かりづらくなってます。
全体チャットを、対Russiaチャットを、1:1チャットをで表記します。

―――――――――――――――――――――――――――対Russiaチャット―――――――――――――――――――――――――

Mughals
「今ここで話していいのだろうか。Russiaから外交が飛んできました。」
Ottomans
「Kasimirトレードノードあげるから、参戦しないで...的な内容ですかね?」
Mughals
「んですね。」

―――――――――――――――――――――――――――全体チャット―――――――――――――――――――――――――――

Ottomans
「先ほどの作戦についてですけれど。」
Russia
はい?」
Ottomans
「Mughals/Qingさんのどちらか、あるいは両方に領土を与えて瓦解を狙う内容ですかね?」

―――――――――――――――――――――――――――対Russiaチャット―――――――――――――――――――――――――

Mughals
「PersiaとBasra、チベット地方をそちらがたから奪うより、Bengalのが旨味ありますし」
「Ottomansに味方したのはRussia/Japanへの復讐って意味合いが一番強いですしねw」

―――――――――――――――――――――――――――全体チャット―――――――――――――――――――――――――――

Ottomans
「常套手段ではあると思いますが、私も気をつけなければいけませんね。」
Russia
「さて、どうなんでしょうね?」
「何れにせよ、まだまだ諦めるつもりはありませんよ。」

―――――――――――――――――――――――――――対Russiaチャット―――――――――――――――――――――――――――

Mughals
「現状そちらに味方するほうがいいと考えておりますのでそのままで。」
Ottomans
「と、なるとQingさんもしかりかな?」
Qing
「お口にチャックしなきゃ!」

―――――――――――――――――――――――――――全体チャット―――――――――――――――――――――――――――

Ottomans
「幸い、Qingさんは同盟国Mughalsの領土よりも、Russia領を欲してるようなので寝返る事は無いでしょうね。」
Russia
「あれ?私がQingから聞いた話と違うぞ...? どっちが本当のことを言っているんだ?」
Ottomans
「どうなんでしょう?*6
Russia
「私がここで負けてしまえば、次はJapanさんがやられてしまう。」

―――――――――――――――――――――――――――1:1チャット―――――――――――――――――――――――――――

Ottomans
「ただ一言だけ問わせて頂きますが、第二次Russia戦はどちら側の勝利に終わると思いますかね。」
Qing
「Russia戦はこちらの勝利だと思いますけど、その後の最終戦争には、このままじゃ勝ち目が薄いかと思ってます。」
「Russia戦が終わって今日は終了だと思うので、すこし考える時間をください。」
Ottomans
「分かりました。」*7

―――――――――――――――――――――――――――全体チャット―――――――――――――――――――――――――――

Russia
「そうなっては、彼を手塩に掛けて育てた意味がなくなってしまいます。彼には生きて貰わなければならない。」
「だから...ここで、Ottomansさんを食い止めなければならんのです!」
Ottomans
「対策をしていると、Russiaさんは言ってましたけど...。」
Russia
「...?」
Ottomans
「その対策も済ませてあると言ったら、どうですかね?」
Russia
「えっ...ちょ、Qingさん....もぉぉお、何でさ!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Russiaは急激にブレイクダウンしていった。

不幸な事に、その瞬間になって初めて他のプレイヤーが到着し始める。

―――――――――――――――――――――――――――全体チャット―――――――――――――――――――――――――――

Qing
「こんばn...うぇ!? 何があったんですか一体...。」
Ottomans
「私が揺さぶったら、揺らしすぎて荒ぶった...。」
Russia
「私もう抜けていい...?だって、勝ちが決まってるならやる意味ないじゃないですか。」
Hansa
「Hansaはなぁ...Ottomansに逆らえないしなぁ...。」
Russia
「だって、Ottomansさんは1位を狙ってきてるんですよ。ここで止めないと本当に終わっちゃいますよ?」
Austria
「既に死んでいる国だって居るんですよ(何故か超小声」
Russia
「...もういいですよ、私は覚悟を決めた...決めたぞ!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

覚悟を決めたらしい。

次の戦いの最中に全体チャットに居残り勧誘を続ける事を考えると
介入の可能性は潰えてはいない。

そればかりか、Hansaを筆頭にやる気満々と見える国も散見できることから
引き続き注視する必要があるだろう。

プレイ中

集軍

前哨戦を経て、遂に本戦の幕が開けようとしていた。

Qing/Mughals/Ottomansの三ヵ国は、前回とは違い開幕から一斉に攻め入る動きを見せた。

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対するRussiaは、前回と変わらずOttomans側に全軍を集結させている。

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Ottomansと対峙を続けていたRussiaは、右翼側の一部軍団170kを切り離し
東より迫り来るQing/Mughalsを妨害へ向かわせるようだ。

Russiaに動きがあると2ヶ国に通達し、前面の防備を厚くするように助言をしておく。

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まとまった数で運用をしていたQingに対し
Mughalsは消耗を避ける為なのか、6~10kの小隊が多く見受けられた。

前線に到達できると判断したRussiaは、強行軍を駆使して行軍に急加速をかける。

Mughals領から出撃する本体をすばやくすり抜け、占領中の軍へ攻撃を開始した。

バラバラにやってきた他の軍団も、壊滅しては次が到着し...と言った具合に
逐次投入の様相に徹し、Mughalsの本体が到着するまでに前衛の約1/3が刈り取られてしまった。

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Mughals「何ぃ!?」Qing「Mughalsを殺ったのね...!」

―――――――――――――――――――――――――――3ヶ国チャット―――――――――――――――――――――――――――

Qing
「Mughalsさん大丈夫かな?僕手伝いに行きましょうか?」
Mughals
「ぐぬぬ...手間をお掛けして申し訳なく...。」
Ottomans
「すみませんが、(Qingの)手近の軍団を増援に向かわせてください。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Russiaは、Mughals本体が迫っているのを察知し
次なる攻撃目標をQingに定めた。

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迎撃体制が整っていたQing前衛を回避
後衛の軍団に目掛けて攻撃を開始した。

プロビ毎の移動時間が長い事*8が祟り、Qingもまた合流に手間取り
後衛の1軍団と増援に駆けつけた2軍団が餌食となった。

Mughalsから寄せられた援軍も虚しく、各個撃破に終始した。

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2ヶ国で囲い込む動きを見せるも、Russiaは層の薄い箇所を食い破り
MughalsとQingに甚大な被害を与えて西部へ帰還を果たした。

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Russia「子供の遊びに付き合ってられるか!」Ottomans「それでこそ、私のライバルだ!」

場数が違いすぎて相手にならんか、ならば...!

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国境の整地に従事していたOttomansは、遂に北進を開始する。

戦いの行方

Russiaが東へこぼれないよう右翼を前進、クリミア北東部を決戦の地と定める。

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戦端は、Borisoglevskの地で開かれた。

双方共に軍団に余裕があることから、そこへ侵入を阻止せんと
互いに阻止線を構築し激戦を繰り広げられた。

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Bahumの戦線からRussiaが撤退し、Ottomansが西から合流を図る左翼正面のRussia軍をキャッチした為
戦線は西側へ広がる形となった。

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右翼の戦場に次々援軍が投じられ
左翼・中央の軍団が右翼に集結した事で、戦いの規模は膨れ上がっていく。

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3つの戦線のうち、それを接続するVoronezhの戦いでOttomansが勝利し
戦線は2つに分断された。

しかし、Russiaの後衛へ攻撃を加えるほどの余力は無く
BorisoglevskへRussiaが増援を次々突入した事を受け、Voronezhを放棄。

Borisoglevskでの勝利をもってして、東から迫る友軍との合流に備える事とした。

Voronezhから寄せられた援軍を受け、Borisoglevskの戦いは有利に進み
後一歩で勝利と言ったところで、事件は起きた。

最後の希望

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Moroccoに対し、Japan/Hansa/Franceが宣戦。

海賊行為の禁止が要求された。

その報は、Moroccoの同盟国であるOttomansにも寄せられた。




第二次露土戦争 後編 (1775年-1796年へ続く...。

AAR/伝説の巨人の力


*1 Portugalは草々に潰さないと、立地的優位性から世界各地へと旅立ってしまうから
*2 Ottomansが咳でまともにしゃべれずにいる状態に言い放ったセリフ?
*3 ぶっちゃけ、会話が深夜2時だったから「はよ寝ろ」って言っただけ。
*4 わ た し た ち で す
*5 諸事情により、開始時間が30分遅れることになったのが原因
*6 実際は、世界分断政策 (1725年-1752年で触れられていた通り、QingはMugals領を欲していた。
*7 Qingが第二戦を"同じ陣営で戦う事を前提"に、最終戦争の話題を挙げたのを見て離反はないと判断した。
*8 シベリア方面は、1プロビ毎のサイズが大きい為、移動時間が肥大化しやすい

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Last-modified: 2015-09-29 (火) 19:09:19