AAR/第十九回マルチ

第三篇 〜欧州のほう〜

France一日目

 France PLがしばらく私事多忙になり, 今度はFranceの代理をすることとなった.
全権委任をもらったので, (筆者の考える)国益を求めて邁進することにする.
職権乱用をしたくないので意図的に外交情勢は聞いていなかったが, どうもFranceは外交的にあまりよろしくない情勢にあるようだ.
具体的には, EngはAus, Pol(ともにAI)と同盟しており, またFrance PLから伝えられた風説によれば, Eng=Casの間には防御同盟が存在しているようだ.

 France近傍の外交的状況を画像で説明してみたのが下の図である.

ZZQPqrt.png

 とはいえFranceはBurgundy継承によって国力を増し, (仮想敵のAusがそれ以上に強化されたとはいえ)自由裁量は増えている.
だが依然としてFranceは敵対性が明らかなEnglandと旗幟を鮮明にしないSpainに挟まれ外交的に孤立している.
地政学的に味方たりえるBrandenburgは未だ弱小であるし, Ottomanは遠方である上に, これを呼び込んでしまえばOttomanの脅威をあおり予測のつかない形の世界大戦に発展しかねない危険があった.
要するに, Ottomanに大っぴらに手伝ってもらうのは避けたかった.

 私見だが, 序盤から中盤においてOttomanを味方につけるのは本質的に悪手と考える.
潜在的に同盟関係にある事を匂わす程度が最善で, あけっぴろげに晒しても良いことはあまりない.
それはOttomanの脅威, ひいては自国の脅威を煽る危険があり, またOttomanとて自国の利益が大事なのである.
Mil Tech 15までのOttomanからすれば, 周囲の諸国は基本的にエサであり, いつまでもOttomanが味方である保証はないのだ.
Ottomanが自分に食らいついてこないと, いったい誰が保証してくれるというのだろうか?
少なくともOttomanでない事だけは確かだろう.

 それに国力で優位に立つ相手に下手に恩義を受けてしまえば, 心情的にも安保的にも, そして外交的にも逆らえなくなり, 実質上の従属国化を遂げてしまうであろう.
安保を一国に依存しきることは, その国の心変わりや地政学的な利害の変化といったリスクを鑑みれば忌避すべきであろう.
ようするに, Ottomanまで呼んで世界大戦になるリスクを冒したくないのだ.

 だがしかし, 現状ではFrance単体での国力はそれほどでもなく, Ottomanの助力無くして拡張は難しい.
ゲーム開始直後, Shadow Kingdomの発生によってitaly諸侯がHREを離脱したのちは, 比較的italyへ進出しやすくはなったものの, 既にitaly諸侯の相当割合がAusと同盟を結んでいた.

 Aus視点の外交図が次の図である.

BpCwm4B.png

 筆者はこの二律背反に直面し, 鈍い胃痛を覚えた.
そのうえEnglandは大陸領を維持するだけでなく, ブルターニュに侵入し, むしろその領地を初期から増やしている.
下の図で赤で囲ったプロビがEngの欧州大陸における領土である.

D5iTAMq.png

 これに対してFranceもBurgundy継承危機イベントによって領地を得たものの,
HRE皇帝AusとEngの同盟は独伊への進出を強く阻止し,
事実上ほとんど拡張できていない.
またこれだけでなく, England PLは中の人の性格的に陸軍 force limit系建造物を好む*1ため,
陸軍でもむしろ上回られている. (rival画面からおよその戦力比は分かる)

大陸領におけるCore外し

 このような情勢でプレイを行うことで非常にフラストレーションのたまる筆者であったが, 決定的な事案が発生する.
Englandによる大陸領の文化転向によるFranceのCore外しである.
これはどういうことだろうか?
FranceがGC開始時点で保有するEngland領へのCore Provinceは, 他のCoreと同様, Provinceの文化に依存する.
そして大陸領はゲーム開始時点からEngland領となっており, 文化転向によって時間経過によるCore Lostの条件を満たしてしまう.
また, Core Provinceを1つ喪うごとにPrestigeが-10されるため, 効果とポップアップの邪魔さもあって非常に鬱陶しい.

 昔のversionだとprestigeなど勝手に生えてきたものだが, その価値はpatch毎に上昇しており, 現在のverでは地味ながら重要といえる.
特に, advisorのdiplomatの効果がbetter relation over time*2から
improve relationに大幅な弱体化を遂げたのをはじめとし, 1.19 patchでbetter relationの大半は削除された.

 ゆえに, better relationに影響を及ぼすprestigeは, 地味ながら重要である.
ただでさえFranceはAEが律速段階となる国家であるし, これは心情的にもゲーム的にも許しがたい.
このように両面からストレスを受けた筆者は, 報復の準備を始めた......

 なお, 中立的な観点からEngland側を評価しておく.
Englandとして大陸領を保持することは, 対France外交の面でむしろ推奨されるし, 文化転向も決して悪手ではないどころか, 将来的に大陸に居座るなら良い手だとは思う.
ただし, Englandの立ち回りが最善かどうかは議論があるだろう. これについては, 本ページの補遺で議論する.
そもそも他国への敵対的行為は外交情勢の不安定化と隣り合わせであって, 安保を確立していない状況で無駄に他人を挑発することに意味は薄い.
そして筆者は一見堅固に見えたEng=Aus間の同盟を破る, 一つの穴を見つけたのだった......

フィレンツェつり出しからの同盟外し

 EnglandはPoland, Austriaと同盟しており, これを直接殴るのは不可能だ.
ではつり出し宣戦はどうか? これもむつかしい.
PolandにはCBがなく(そもそもPolandはFranceにとっても同盟国である),
Austriaを殴るのは, その大量に引き連れてくる同盟国(含Hungary)を考えれば論外だ.
France PLもここまでは考え, ゆえに逼塞していたのだろうが,
しかしAustriaのitaly諸侯との同盟がこれを解くカギとなった.

 Firenzeを例にとって話してみよう.
彼女はAusと同盟しており, こんなこともあろうかとtrustを育てておいたpoland
を対Firenze戦争に呼ぶことが出来る
そのため, 戦争の構図は

France + Poland + Lithuania v.s. Austria + (Firenze + her alliance)

 となるだろう. おそらくこの戦争は容易に勝利できる. そして問題はFirenzeがwar leaderだと言う事だ.
Ausに対して彼女の他国との同盟を断つよう分離和平を強要すれば, 拡張と並行してEng = Ausの同盟を解消することができよう.
また, 開戦から5年たった状態で戦争主導国を全土占領しておけば, 戦勝点は100になるため, やりようによっては相当ひどい講和を押し付けることもできる......

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筆者 : フハハハハハ, 怖かろう!

 また, Engの同盟国であるPolだが, この無力化は容易である.
すなわち, italy諸侯かどこかにPolをCtAすれば, 既にPolとFraは共闘しているため, Fraの対Eng戦にPolはEng側では参加できないのだ.

JYKism4.png
筆者 : しかもわが手足を(あまり)使わずに他国をコントロールできる!

 そのうえでEnglandを殴れば, たとえCastileが参戦しようとも, 彼らは南仏の要塞のZOCで阻まれ, 理想的な確固撃破の体制に持ち込めるであろう.
目安として, mil16までは特に規律よりmoraleが高い方が勝ちやすいため, Elan vital! を有するFranceの方が有利だろう, と考えた.

CastileとEnglandへのゆさぶり

 筆者は代理中, プレイ国家の国益を最適化するべく行動しているので, 当然この穴は見逃さない.
ただ何にせよ, 戦争をせずに帰ってくるならそれに越したことはない.
筆者はそれとなくVCでカマをかけてみることにした.

~VCにて~
筆者(France) : あっそうだ(唐突) 悪いこと思いついた!
Ottoman : 悪いことなのか(困惑)
筆者 : これフィレンツェ攻めてアレしてコレすると皇帝(Aus)をアレコレ出来る! (チラッ 
Ottoman : 皇帝弱体化はいいっすね^〜
Brandenburg : (皇帝弱体化)やったぜ。

 これと並行し, 主敵へと外交圧力をかけるべく, Castileへの対応も忘れずに行っていく.
内政と戦争の合間に, 裏でCastileに対して同盟提案を連打したところ,

Castile : 今外交枠がいっぱいで......

という定番の言い訳を全体チャットで行われてしまった.

筆者 : (今Engとの関係を切らないでいつ切るのか......)

と内心思ったが, ぐっとこらえて以下のように適当に流しておく.

〜全体チャットにて〜
筆者    : いやいや, 私にいい考えがある!
Castile : ?
Bra(ry  : それダメなフラグw
筆者    : Englandと同盟切って, 僕と組めばいいんだよ
Castile : 草
Ottoman : 露骨w

 えっ流せてない? 気のせいでしょ(てきとう).
まあ, 流石に1月おきに同盟提案が飛んでくるのは, Castileとしても鬱陶しかったのだろう. (やりすぎた)
さすがにEnglandも鉄面皮を決め込むのが難しくなったらしく,

〜全体チャットにて〜
England : そんなにリスク負いたい? 代理でも容赦しないぞ
筆者    : 何言ってるんですかねえ... 狂犬こわ (dog)
England : (無言でClaim作成)
筆者    : あっ......ああ〜僕も手がスベッター(Coreの消えた大陸領にClaim作成)
Ottoman : 一体どこで手を滑らしたんですかねえ... あっ(察し)
Ming    : ワンワン! (いいぞもっとやれ!)
Ming    : (dog)
筆者    : 狂犬こわ (dog)

 とのやりとりを行った.
狂犬のMing PLによって善良公(失笑)と呼ばれる筆者とて流石に心中穏やかではなく,
その場は上のように適当に煽り返しておいた.
が, この時筆者の心中には, 一つの黒い謀略がたゆたっていた.
常人なら引っかからないが, この強引さと我と情の強さなら, 必ず引っかかってくるだろう
......との確信とともに, この日のプレイは終了となる. Engが大陸から追い出されるは近い.

補遺 : Englandの大陸領土についての考察

 昨今のverにおいてマルチプレイにおけるEnglandは, 普通にやればまず沈まない国家である.
普通の人間が普通にやれば, 制海権は確保できるし, 制海権さえ持っていれば本土は無事である.
列強にタコ殴りされればそれでも死ぬかもしれないが, それは外交ミス, あるいはEng PLの怠慢による帰結であろう.
本土に引きこもって海軍さえ作っていれば死にようがないのだから.

 しかし, 開始時点のEnglandは大陸に橋頭保を確保しているが, これがむしろ弱点となっている.
陸軍大国が当地にclaimを作成し, 宣戦されてしまえば, おそらくEnglandは苦しい戦いを強いられるであろう.
大陸の領土が増えれば増えるほどこの弱点は増大していく.
ゆえに, 大陸領をどうするかが, Englandプレイ時の課題となるであろう. 個人的見解を以下に示す.

 まず, 個人的見解を箇条書きにする.

  1. ボルドーはあげてもいい (遠すぎるし保持する旨味が薄い まーずーあーじー)
  2. 島嶼は海軍で守れる (なのでスカンディナヴィアへ進出する)
  3. 序盤のうちに低地を確保するべき
  4. ただ将来的には島に引きこもった方が強い (ブリテン島だけでECは牛耳れる)

 1.から説明していこう.
ボルドー方面に保有する地域だが, ここはさっさとFraに売却し, それでFraとの友好を買うべきだと考える.
この地はブリテン島からして余りに遠く, 増援を送りにくい割に守る価値に乏しい.
ここをEnglandが持っていても, Fraの交易を妨害することはできても自分の交易・軍事上では大して役に立たないのだ.

 2.であるが, 制海権さえ保持していれば島嶼は余裕で防衛できる.
そのため, denmarkの島嶼部や, 地政学的には島に近い.
あまりに島っぽいので古代にはスカンジは島だと思われていたくらいである.
スカンディナヴィア半島に進出するのが望ましいだろう.
とくにLu:beckノードを抑えることはEnglandの国益にもなる.

 3.について述べる.
ボルドーを売って得たFraとの友好を, HRE侵略に使うべきだと筆者は考える.
対象は低地である. なんだかんだ言っても低地は旨いので,
序盤のうちにここを統一しておけば海軍建造を含む資金繰りが非常に容易になる.
ただ, ディシジョンの関係でアントウェルペンは暫く取らないほうが良いかもしれない.
(属国に持たせておけばいいだけだが)

 4.だが, これはあくまで将来像である.
平和的にFraと共存し, 資金と海軍(と海賊)で世界の外交を牛耳れるなら
それが一番であるが, 他国に攻められた場合は島に引きこもるのが一番よいだろう.
筆者は一度, 身内マルチでEnglandをプレイ時に, ブリテン島だけでECをどの程度牛耳れるか実験したが,
最終的には当ノードにおいて, "海軍の補助抜きで"65%程度のTPを支配することが出来た.
そしてこうなると, 他国は攻めようがない. Englandは海軍に特化できるが, 他国は出来ないのだから.
マハンではないが, そのあとは"海を制する者は交易を制し, 交易を制する者は経済を制し..."というわけである.
海賊を送るもよし, 新世界でスペインの植民国家を虐めるもよし.

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Castile : お願い (お金が)欲しいの (交易を) シゴいて! (意味深)
England : 制海権よし! 海賊よし! すべてよし!
England : 海賊よし すげえよし 他人によくなく 俺によし!

俺の彼女はM14……もとい海賊船! というわけである.

to be continued......?
=> AAR/第十九回マルチ/第四篇 〜イギリスとフランス〜


*1 日頃の言動やセーブデータを観察しているとよくわかる
*2 要するに時間経過によるAEなど悪感情の減少速度が速くなる

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Last-modified: 2017-04-15 (土) 23:12:43